「顕微鏡、うまく使えない…」
「ピントが合わない!真っ暗で見えない!」
そんな経験、ありませんか?
顕微鏡は順番どおりに使えば、誰でもきれいにくっきり観察できます。
でも逆に、順番をまちがえると、見えなくなったり、レンズを壊してしまうことも。
この記事では、小学生〜中学生でもわかるように、顕微鏡の使い方を正しい順番でやさしく解説します。
明るさの調整、ピントの合わせ方、倍率の上げ方など、「見えない」を「見える!」に変える7ステップをしっかり学んでいきましょう。
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顕微鏡の使い方、実は「順番」がいちばん大事!
顕微鏡は、パーツの名称よりもまず「どう使うか」が大切。
ピントが合わない、暗くて見えない、レンズにぶつけてしまった…
そういった失敗は、正しい手順を知らないことから起きています。
顕微鏡の使い方:基本の手順7ステップ
順番を間違えなければ、誰でも「くっきり・はっきり」見えます!
① ステージにプレパラートをのせる
観察したいプレパラート(標本)を、ステージにのせて、ステージクリップで固定します。
プレパラートの向きにも注意(ガラス面が上)!
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② 対物レンズを「低倍率」にセット
まずは一番倍率の低いレンズ(4倍など)に合わせましょう。
レボルバーを回して、「カチッ」と音がするところまでしっかり回します。
③ 反射鏡 or 光源の向きを調整(明るくする)
鏡(またはLEDライト)で、プレパラートの下から光を当てます。
「しぼり(絞り)」がある場合は、明るさとコントラストを調整。
※ 明るすぎても見えにくくなるので、ちょうどいいバランスを探してみましょう。
④ 接眼レンズをのぞいて、ピントを合わせる(粗動ねじ)
顔を近づけて、接眼レンズをのぞきます。
このとき、粗動ねじ(大きなねじ)を使って、ステージをゆっくり上げていきます。
ポイント:ステージは「上から下へ」ピントを合わせる方が安全です。
⑤ 微動ねじでピントを細かく調整
「だいたい見えてきた!」と思ったら、微動ねじでピントをぴったり合わせます。
細かい部分までくっきり見えるようになったら成功!
⑥ 必要があれば倍率を上げる
もっと詳しく見たい場合は、倍率の高い対物レンズ(10倍→40倍)にレボルバーで切り替えます。
ただし、高倍率ではピントがとてもシビアになります。
ステージを上げすぎてプレパラートとレンズがぶつからないように注意!
⑦ 観察後は必ず低倍率に戻す
観察が終わったら、対物レンズを一番低い倍率に戻しておきましょう。
片づけのときにレンズがぶつかりにくくなり、安全です。
よくある「うまく見えない」原因と対処法
状況 | よくある原因 | 対処法 |
---|---|---|
真っ暗で何も見えない | 光源が合っていない、しぼりが閉まりすぎている | 光の向きやしぼりを調整する |
ピントが合わない | 粗動ねじを使っていない、倍率が高すぎる | 一度低倍率に戻してやり直す |
プレパラートがズレる | クリップで固定していない | きちんと固定する |
レンズにぶつかった | ステージを上げすぎた | ステージは上→下でピントを合わせるのが基本 |
顕微鏡の操作で使うパーツの名前、おさらい!
- 接眼レンズ:のぞくところ
- 対物レンズ:倍率を変えるレンズ(4倍・10倍・40倍など)
- レボルバー:対物レンズを回す部分
- ステージ:プレパラートを置く場所
- 粗動ねじ・微動ねじ:ピント合わせ
- 光源・しぼり:光学顕微鏡に欠かせない、光と明るさの調整装置
親子トークタイム!顕微鏡は「順番ゲーム」だ!
「見えない〜!」ってなるのは、たいてい“順番”をまちがえただけ。
そこで、親子でこんなクイズをしてみましょう。
Q. 顕微鏡で観察するには、まず何をする?
A. ステージにプレパラートをのせる!
Q. ピントを合わせるねじは2つあるけど、どっちが先?
A. 粗動ねじでざっくり、微動ねじでピタッ!
Q. 明るすぎてまぶしい!どうする?
A. しぼりを調整してみよう!
「順番守ったらスパッと見えた!」という体験があると、理科がぐっと楽しくなりますよ♪
まとめ:顕微鏡の使い方は、順番を守ればバッチリ!
顕微鏡は“観察道具”だけど、ちょっとしたテクニックと順番が命。
ピントが合うまで「ねじを回すだけ」…じゃダメなんです。
正しい順番を知って、しっかり観察できれば、ミクロの世界がどんどんおもしろくなります!
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