「子どもにホタルを見せてあげたい」「夏休みに自然観察をしたい」と思っても、
「ホタルっていつ見られるの?どこに行けばいいの?」という疑問は意外と多いものです。
この記事では、ホタルが見られる時期、時間帯、場所、そしておすすめの観察スポットまでを詳しく解説します。
親子で夜のおでかけをもっと楽しく、学びのある体験に変えるためのガイドです。
ホタルの見頃はいつ?──時期・時間・天候をチェック!
■ 見られる時期(ホタルのピークシーズン)
日本でホタルが飛び交うのは、一般的に5月下旬〜7月上旬です。ただし、地域やホタルの種類によって時期は異なります。
地域 | 主な見頃 |
---|---|
九州・四国 | 5月中旬〜6月初旬 |
関西・関東 | 6月上旬〜中旬 |
東北・北海道 | 6月下旬〜7月上旬 |
■ 見られる時間帯(夜のゴールデンタイム)
ホタルは基本的に夜行性で、活動時間は限られています。
- 20時前後が最も多く光る
- 活動時間:19:30〜21:00がピーク
- 深夜や朝方には見られなくなる
夕飯を早めにすませてから、19:30ごろに現地到着が理想!
■ 天候・気温の条件も重要!
ホタルが元気に飛び交うには、以下の気象条件が必要です。
- 湿度が高い(雨上がりや曇りがちの夜)
- 風が弱い(無風〜微風が理想)
- 気温が20℃以上(寒いと出てこない)
- 月が明るすぎない(満月の夜は避けた方がよい)
雨が降っていなくても、「前日に雨が降っていた」+「翌日晴れ」という夜が狙い目です。
ホタルが見られる場所とは?──自然環境がカギ!

■ ホタルが好む環境は「きれいな水+自然が残る場所」
ホタル(特にゲンジボタル)は、清らかな流れのある川や小川の近くを好みます。
田んぼのあぜ道や用水路でも見られることがありますが、共通するのは次のような条件です。
- 辺りが暗く、人の灯りが少ない
- 水がきれいで流れがある(ゲンジボタル)
- 止水で少し湿った場所(ヘイケボタル)
- カワニナなどの巻貝が生息している
住宅地近くで見られることもありますが、外灯や車のライトが少ない場所がベストです。
子どもと行きたい!全国おすすめホタル観察スポット
※観光地ではなく、教育的視点で「自然×アクセス性×安全性」を重視
● 東京都:奥多摩・御岳渓谷(東京都青梅市)
アクセス:JR青梅線「御嶽駅」徒歩5分
特徴:都内で天然のゲンジボタルが観察できる貴重な場所。川沿いは整備されていて家族連れに人気。
● 滋賀県:守山市・ほたるの森
アクセス:JR守山駅から車で15分
特徴:自然保全地域内で数千匹が飛び交う。ゲンジ・ヘイケ両方が見られる。トイレ完備で安心。
● 福岡県:星野村(八女市)
アクセス:福岡市内から車で約90分
特徴:町ぐるみでホタルを守る地域。ホタル観賞ウィークには夜の自然観察イベントも実施。
● 北海道:洞爺湖町・洞爺湖ビオトープ
アクセス:洞爺駅から車で10分
特徴:自然再生型の環境でヘイケボタルが見られる。涼しい時期に合わせて6月下旬が見頃。
各地域に合った時期を確認してから訪れましょう!
都市部でも見られる?──人工ビオトープやホタル公園

最近は都市部でも「人工ビオトープ」や「ホタル公園」が整備され、
人の手で守られたホタルが観察できる場所も増えています。
- 名古屋市:白鳥庭園(ヘイケボタル)
- 横浜市:四季の森公園
- 京都市:宝ヶ池ビオトープ
- 千葉市:昭和の森ホタル園
人工的に育てられたホタルでも、観察マナーや環境保護の意識は大切にしましょう。
親子トークタイム!子どもに伝える方法
子どもにこう話してみよう!
「ホタルって、ただ光ってるだけじゃないんだよ。光るタイミングも、出てくる季節も、住んでる場所もぜんぶ決まってるんだ。だからね、ホタルに会うにはちょっとだけ準備が必要なんだよ!」
まとめ
- ホタルは5月下旬〜7月上旬、20時ごろの湿った夜に活動が盛ん
- 見られる場所は自然豊かで水がきれいな場所
- 都市部でも人工ビオトープで観察できる場所が増えている
- 「ホタル 見頃」「ホタル 見られる場所」への検索需要にしっかり対応
自然と季節、そして生き物の命のつながりを感じるホタル観察。
子どもと一緒に、科学と感動を味わえる夜をぜひ体験してください。
次は、ホタルの不思議な一生についてもっと深く学んでみましょう。
→ 続きはこちら:ホタルの一生をたどろう!卵から光る虫になるまで