宇宙には、まるでおとぎ話のような本当の話がたくさんあります。
その中でも「ダイヤモンドでできた星があるらしい」という話を聞いたことがあるかもしれません。
この記事では、実際に見つかっている“ダイヤモンドのような星”について、どうやってできたのか、他にも似たような星はあるのかなど、やさしく紹介していきます。
ダイヤモンドでできた星って本当にあるの?

いちばん有名な星の名前は「PSR J1719−1438 b」といいます。ちょっと長い名前ですが、地球から約4000光年離れたところにある小さな星です。
この星は、主に炭素でできていて、とてもぎゅっと詰まった状態になっています。
研究者たちは、この星の中身が結晶化した炭素=ダイヤモンドのような構造になっていると考えています。
この星は、もともと白色矮星(はくしょくわいせい)というタイプの星だったのが、となりの強力な星との関係で外側がはがれ、中のかたい部分だけが残った姿だと考えられています。
宇宙には、私たちが想像するよりももっと“特別な星”があるのかもしれません。
ダイヤモンドの雨が降る惑星もあるかもしれない

「星がダイヤモンドでできている」だけでもすごい話ですが、
じつは「ダイヤモンドの雨が降る」と言われている惑星もあるのです。
その代表は、太陽系にある木星や土星です。
これらの惑星の大気には、メタンという物質が多く含まれています。そこに雷などのエネルギーが加わると、炭素ができ、その炭素が強い圧力で押しつぶされて……やがてダイヤモンドの粒に。
この粒が空から降ってくるイメージが、「ダイヤモンドの雨」と呼ばれている現象です。
もちろん、これは理論上の予測なので、実際に見た人はいません。でも、科学ではこうした「仮説」から、新しい発見が生まれていきます。
ダイヤモンドができるしくみ
ダイヤモンドは、炭素という身近な元素からできています。
でも、それがダイヤモンドになるには、とても特別な条件が必要です。
たとえば、地球の中でも深い地層にあるマントルでは、高い温度と圧力によって炭素がダイヤモンドに変わることがあります。
宇宙には、もっと大きくてもっとすごいエネルギーがある場所もたくさんあります。
だから、地球では考えられないようなスケールで、自然に“星全体がダイヤモンドに近い構造”になることもありえるのです。
「冬のダイヤモンド」はまた別の話
似た言葉で「冬のダイヤモンド」という表現があります。
これは、冬の夜空に見える6つの明るい星をつないだとき、ダイヤモンドの形に見えることから名付けられた言葉です。
たとえば、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲル、シリウスなど。
見た目の美しさが由来であり、今回の“ダイヤモンドでできた星”とは関係ありません。
親子トークタイム!子どもに伝える方法
この話題は、子どもの知的好奇心を刺激するのにぴったりです。
宝石のような星や、宇宙で降るダイヤモンドの雨——そんなイメージから、自然に「宇宙の不思議」や「地球のすごさ」に話を広げられます。
親子で楽しめる問いかけの例:
- 宇宙には、地球とまったくちがう環境の星があるって知ってる?
- 地球では深い地面の中でダイヤができるけど、宇宙ではどうしてできるのかな?
- ダイヤモンドの雨って、どんなふうに降るんだろう?
「宇宙のダイヤモンド」に興味を持ったら、地球という星のことも知りたくなるかもしれません。
関連記事
地球儀って何?子どもと一緒に知りたい「地球のカタチ」
月の土地が買えるなら、次はダイヤの星?
「ダイヤモンドの星」が実在するなら、「月の土地を買う」という話も、ちょっと現実味を帯びて見えてくるかもしれません。
宇宙を身近に感じられる話題は、子どもだけでなく大人にとってもロマンがあります。
関連記事
月の土地は本当に買える?買い方・価格・仕組みをやさしく解説
まとめ:宇宙のロマンは、科学とつながっている
「まるでファンタジーみたい」と思える話が、実は科学的に考えられている現象かもしれません。
地球の外には、想像をこえるような世界がまだまだ広がっています。
星空を見上げるとき、あの光の中に「ダイヤモンドでできた星」があるかもしれない……そう思うだけで、ちょっとワクワクしてきませんか?