スマホ撮影できる!写真が撮れるおすすめ望遠鏡まとめ

スマホ撮影できる!写真が撮れるおすすめ望遠鏡まとめ

「月のクレーターをスマホで撮ってみたい」
「子どもと一緒に見た天体を写真に残したい」
そんな想いから、スマホ対応の天体望遠鏡を探す方が増えています。

この記事では、スマホでの天体撮影に向いている望遠鏡を厳選し、その仕組み・選び方・おすすめ機種を徹底解説します。
写真に残すことが、学びや感動をより深いものにしてくれます。

スマホで天体が撮れる望遠鏡とは?

まず前提として、スマホ単体で星を撮るのはほぼ不可能です。星の光はとても弱く、望遠鏡を通さなければ鮮明には写りません。

スマホ撮影が可能な望遠鏡には、次の3つの条件がそろっていることが望まれます。

  1. スマホホルダー(アダプター)に対応していること
     スマホを接眼レンズに固定することで、望遠鏡越しの映像を撮影できます。
  2. 安定した架台・微動ができること
     倍率が高くなると、わずかなブレも致命的。微動ハンドルや重量バランスの良さが重要です。
  3. 明るく鮮明な光学系
     月や惑星をクリアに映し出す性能(口径・焦点距離・レンズ品質)が不可欠です。

スマホ撮影対応モデルの選び方【初心者向け3ポイント】

1. まずは「月」から始めよう

スマホで撮りやすいのは圧倒的に。明るくて大きく、撮影も比較的簡単です。
土星や木星の撮影には、口径と安定性、そして多少の慣れが必要になります。

2. 望遠鏡本体の性能は“見え方”に直結

特に撮影を目的とするなら、口径60mm以上・焦点距離400mm以上が目安です。

3. アダプターの取り付けが簡単なものを

「うまく固定できない」「すぐズレる」では撮影が楽しめません。
最初からスマホアダプターがセットになっている製品を選ぶと安心です。

おすすめ①:池田レンズ工業 リゲル60|スマホ撮影の“完成系”セット

リゲル60は、スマホアダプター・ガイドブック・3種の接眼レンズがすべてそろった「撮影&観察」のベストスターターセット。
微動ハンドル付きで、月の追尾撮影もスムーズです。

月のクレーター、金星の満ち欠け、木星の衛星や縞模様も確認でき、写真にも残しやすい明るさと解像度があります。

製品スペック

項目内容
光学形式屈折式
架台タイプ経緯台(上下・水平微動対応)
口径60mm
焦点距離700mm
倍率35倍・117倍
分解能約2.3秒
極限等級約10.7等星
集光力約73倍
ファインダーのぞき穴式
微動ハンドルありあり
フリーストップ式なし
自動追尾機能なし
自動導入機能なし
カメラとの接続可能
スマホ撮影可能
スマホホルダー付きあり(標準)
付属接眼レンズK20mm、F6mm、天頂ミラー
重量約3.2kg

おすすめ②:SVBONY SV501P|お手軽&高性能、スマホ対応の定番機

SVBONY SV501Pは、コストを抑えつつもスマホ撮影に必要な機能をしっかり備えた高コスパモデルです。
アダプターが標準装備され、スマホ初心者でも撮影がしやすい構造です。

月はもちろん、明るい惑星や星団にも対応。焦点距離が短めで広い視野を持ち、天体の導入も簡単です。

製品スペック

項目内容
光学形式屈折式
架台タイプ経緯台(簡易)
口径70mm
焦点距離400mm
倍率35倍(K20mm)
分解能約1.7秒
極限等級約11.0等星
集光力約100倍
ファインダー光学ファインダー
微動ハンドルありなし
フリーストップ式あり
自動追尾機能なし
自動導入機能なし
カメラとの接続可能
スマホ撮影可能
スマホホルダー付きあり(標準)
付属接眼レンズK20mm
重量約1.6kg

おすすめ③:ビクセン StarSense Explorer LT 80AZ|スマホと連動する“探せる望遠鏡”

この望遠鏡は、スマホを望遠鏡の“ナビゲーター”として使える画期的なモデルです。
専用アプリと連携することで、見たい星をスマホが教えてくれます。天体観測の導入障壁を一気に下げてくれる一台。

スマホ撮影には別売りアダプターが必要ですが、観測初心者が「何を見ているのか」を理解するのに最適です。

製品スペック

項目内容
光学形式屈折式
架台タイプ経緯台
口径80mm
焦点距離900mm
倍率36倍・72倍・90倍・180倍
分解能約1.45秒
極限等級約11.3等星
集光力約131倍
ファインダースマホアプリ連動式
微動ハンドルあり垂直方向のみ
フリーストップ式なし
自動追尾機能なし
自動導入機能なし(手動誘導)
カメラとの接続可能可(別売)
スマホ撮影可能可(別売)
スマホホルダー付きなし(別売)
付属接眼レンズ25mm、10mm、2倍バローレンズ
重量約3.9kg

【おやこトークタイム!】子どもに伝える方法

スマホ撮影は、「見えた!」という感動を**“残せる”“共有できる”**体験に変えてくれます。

「このクレーター、自分で撮ったよ!」と子どもが誇らしげに見せてくれた写真は、
ただの画像ではなく、「宇宙とつながった証拠」です。

SNSや家族間で共有するだけでなく、自由研究や学習発表にも使える記録としても活躍します。

まとめ

スマホで天体を撮るには、それに適した望遠鏡が必要です。
高倍率や高性能だけではなく、「安定して固定できる」「見やすく導入しやすい」ことが、良い写真につながります。

  • 池田レンズ工業 リゲル60:すべて揃ったスマホ撮影フルセット。教育にも最適
  • SVBONY SV501P:安価でスマホ撮影対応、天体撮影の入門機におすすめ
  • StarSense Explorer LT 80AZ:スマホナビ機能で“探す+撮る”を支援する革新的モデル

撮影できる望遠鏡は、見るだけの望遠鏡より、学びを深く、記憶を鮮明にしてくれます。

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