夢って不思議ですよね。
現実のように感じたり、意味があるように思えたり、目が覚めたら忘れてしまったり…。
そんな夢には、「レム睡眠(REM睡眠)」と深い関係があります。
この記事では、「夢 レム睡眠」というキーワードで検索したくなるあなたの疑問に、科学的にやさしくお答えします。
また、関連する他の記事ともリンクしながら、「夢と脳のふしぎ」について親子で学べる内容にまとめています。
レム睡眠とは?脳が起きていて体が眠る時間
人の眠りには大きく分けて2種類のステージがあります。
- レム睡眠(REM sleep):体は眠っているが、脳は活発に動いている状態
- ノンレム睡眠(Non-REM sleep):脳も体も深く眠っている状態

▽ レムってどういう意味?
レム(REM)は “Rapid Eye Movement” の略。
その名の通り、この状態では「目が左右に素早く動く」のが特徴です。
でも不思議なことに、筋肉はほぼ完全に動かなくなるため、私たちは体を休めながら夢を見ています。
脳の中では何が起きている?
レム睡眠中、脳は以下のような働きをしています。
脳の部位 | 活動内容 |
---|---|
扁桃体(へんとうたい) | 感情の処理・再現に関与 |
海馬(かいば) | 記憶の整理と定着 |
視覚野・前頭前野 | 映像の構築、ストーリーの構成など |
つまり、夢とは記憶や感情の“断片”が脳内で再構成される現象と考えられています。
このメカニズムは、夢はなぜ見るのか? でもくわしく解説しています。
なぜレム睡眠で夢を見るの?
レム睡眠はただの“浅い眠り”ではなく、脳が記憶や感情を整理する大切な時間です。
● 夢を見る理由(主な科学的仮説)
- 記憶の定着と削除:日中の体験を重要/不要で仕分け
- 感情の整理:怒りや不安などの感情を“模擬体験”で処理
- 創造性の刺激:現実にはないストーリーを通じて思考を広げる
これらは、「夢と潜在意識の関係」でも取り上げています。
ノンレム睡眠との違いは?
項目 | レム睡眠 | ノンレム睡眠 |
---|---|---|
脳の状態 | 活発(夢を見やすい) | 低活動(深い休息) |
筋肉の動き | ほぼゼロ | ゆるやかに動く |
夢の頻度 | 高い | 低い(無ではない) |
人は一晩に4〜5回、90分サイクルでこの2つの睡眠を繰り返しています。
とくに朝方になるとレム睡眠の時間が長くなり、夢を見やすくなります。
よくある誤解「夢を見る=眠りが浅い?」
これは半分正解・半分誤解です。
- たしかに夢は「レム睡眠=浅めの眠り」でよく出現しますが、
- レム睡眠そのものが“悪い眠り”ではありません
むしろ、夢を見ることは脳が正常に働いている証拠。
「夢を全く見ない」「記憶に残らない」という人でも、実際には夢を見ていても忘れているだけという研究もあります。
詳しくは「夢を覚えていられるのはなぜ?」で解説しています。
親子トークタイム!子どもにこう話してみよう
「レム睡眠って、目がぐるぐる動いてるけど体はぐっすり寝てる時間なんだよ。
でも脳だけはお仕事中!1日のことを思い出したり、気持ちを整理したりしてるんだって。
だから夢を見るのは、脳が“片づけ”してるサインかもね!」
まとめ
- レム睡眠中は脳が活発に働き、夢を見る時間帯
- 記憶の整理・感情の調整など、重要な役割があると考えられている
- 夢を見ることは、脳にとって自然で大切なプロセス
夢のメカニズムはまだすべてが解明されていませんが、「不思議」と「科学」が入り混じるとても興味深い世界です。