ネットで話題の「メルの大穴」。
「本当にあるの?」「場所は?」「深さは?」「嘘なの?」
そんな疑問を持ったあなたに、この記事では“メルの大穴”の正体や所在地、都市伝説としての魅力、そして最新の調査状況まで、たっぷりと解説していきます。
ちょっと不思議でワクワクする穴の話を、科学とロマンの両面から楽しく読み解いていきましょう。
メルの大穴とは?なぜ注目されているのか

「メルの大穴」とは、アメリカのワシントン州の田舎町にあるとされる“底なしの穴”のことです。
この穴が注目されるようになったのは、とある男性の証言がきっかけでした。
その人物の名は「メル・ウォーターズ」。彼は、自分の所有地に直径約3メートル、底の見えない穴が存在し、何を入れても反応が返ってこないと語りました。
この証言は、インターネットの掲示板や動画配信サービスなどで話題となり、特に海外のオカルト系フォーラムや日本の匿名掲示板などでも「メルの穴」として熱心に語り継がれるようになりました。
人を引き込むような語り口と、“底なしの穴”というミステリアスなイメージが相まって、「実際に行ってみたい」「本当に存在するのか知りたい」と興味をかき立てる存在になっているのです。
場所・地図・座標:メルの大穴はどこにある?
では、その謎の大穴はどこにあるのでしょうか?
多くの情報が一致して示しているのは、「アメリカ・ワシントン州エレンズバーグ郊外」という地域です。実際にGoogleマップで見てみると、この地域は森林や牧場が広がる自然豊かなエリアです。
現在も具体的な座標は公式には示されていませんが、興味本位で現地を訪れたという報告もあります。
以下は、エレンズバーグ周辺の地図です
衛星画像でも「大穴」が確認できたという情報も一部にありますが、自然のくぼみや採掘跡などと混同されている可能性が高く、明確に“これがメルの大穴だ”と断言できる場所は見つかっていません。
メルの大穴の深さと構造:底なしの噂の真相

メル氏の話によると、この穴は「釣り糸を何十キロも垂らしても底に届かなかった」とのこと。普通の深井戸とはまるで次元の違う“底なしの穴”であるとされています。
しかし、この話には現実的にいくつかの疑問が浮かびます。
まず、地質学的に地表から何十キロメートルも掘り進める穴は、専門の掘削機械があっても難しく、構造的にも崩壊してしまう可能性が高いと考えられます。
さらに、水が湧き出したり空気の流れがあったりするはずですが、そうした具体的な環境描写も見られないのは不可解です。
ドローンやレーザー測定器など、近代的な技術で測定されていないのも、情報の真偽を疑わせる要素のひとつといえるでしょう。
「メルの大穴=嘘?」都市伝説か真実かを科学的に検証

「じゃあ結局、メルの大穴って嘘なの?」
そう思った方もいるかもしれません。実際、以下のような理由から“メルの大穴はフェイクである”とする意見が一般的です。
- 証言者であるメル・ウォーターズの正体が不明
- 現地調査の公式記録が存在しない
- 衛星画像で特定できる明確な穴が確認できない
- 情報がほとんどインターネット経由でしか存在しない
一方で、「嘘か本当か」という単純な二択だけでは語れない魅力があるのも確かです。
この話には“政府が隠している”という陰謀論的要素も組み込まれており、それが物語性や妄想を刺激するのです。
現在の状況と実在可能性:調査はされているのか?
近年、「ドローンで撮影したメルの穴」や「現地に行ってみた」という動画やSNS投稿が見られるようになりましたが、どれも確実に実在を示すものではありません。
また、学術的に調査されたという記録や、大学などによる研究対象としての扱いも見当たりません。
Google Earthで検索しても、大規模な穴らしきものが見える場所はあるものの、位置や規模が異なっていたり、鉱山跡地だったりするため、“あれがメルの穴だ!”と断言できる材料には乏しいのが現状です。
つまり、現在もその存在は未確認のまま。だからこそ、「まだ誰も見つけていない穴」というロマンが残り続けているのです。
まとめ:メルの大穴は「知ること」自体が魅力
- メルの大穴は、1990年代に登場したアメリカ発の都市伝説
- アメリカ・ワシントン州エレンズバーグにあるとされるが、具体的な位置は不明
- 証言内容は非現実的なものも多く、科学的に見ても疑問点が残る
- 現在まで明確な調査記録や実物証拠は存在しない
- それでも人を惹きつけるのは、物語としての魅力があるから
メルの大穴が本当にあるかどうかは、今のところ誰にもわかりません。でも、だからこそ私たちは考えることができます。
もし本当にそんな穴があったら? どこまで続いているのか? 何が眠っているのか?
想像する楽しさ、そして「知ろうとする気持ち」こそが、この不思議な穴の最大の魅力なのです。
このような「まだ誰も確かめていない場所」に人が惹かれるのは、地球の最果てにある「ポイント・ネモ」と同じ心理かもしれません。
→ 地球上でもっとも人里から離れた場所「ポイント・ネモ」とは?