「お風呂に入る」未来の常識が、今ここに――。
2025年大阪・関西万博に向けて、注目の展示がついにお披露目されました。株式会社サイエンス(大阪市淀川区)は、大阪ヘルスケアパビリオンの開館式および内覧会(2025年3月23日)にて、“ミライ人間洗濯機”と“宇宙シャワー”の体験型ブースを初公開。
未来感たっぷりの展示には、かつて1970年の大阪万博で話題をさらった「人間洗濯機」へのオマージュも感じられ、SNSやメディアでも大きな反響を呼んでいます。
1970年万博の伝説が進化して帰ってきた

「人間洗濯機」という言葉を聞いて、どこか懐かしさを覚えた方もいるのでは?
1970年の大阪万博では、当時のサンヨー電機が開発した“全自動人間洗濯機”が話題に。人を寝かせて自動で体を洗うという、当時としては革新的すぎる展示でした。
それから55年――。ついに現代の技術でその夢が形になりました。
吉村知事も入浴体験!“ミライ人間洗濯機”が話題
注目の「ミライ人間洗濯機」は、「カラダだけでなく、ココロも自動で洗浄」をコンセプトにした最新型の入浴装置。独自のファインバブル技術を活かし、全身をやさしく自動洗浄してくれる“未来のお風呂”です。
なんと内覧会では、吉村洋文・大阪府知事が“第一号入浴者”としてカプセル型の装置に入浴。
「めちゃめちゃ気持ちいい!これ、ミライのお風呂になるかも」と語り、その使用感を笑顔で語りました。

入浴しながらココロの状態もチェック⁉︎
この洗濯機のすごいところは、「洗う」だけじゃないという点。
背中に搭載されたセンサーが心拍やリラックス状態を検知。
気分が落ち込んでいれば元気になれる映像を、逆に興奮していれば落ち着ける映像を映し出すなど、心まで洗い流してくれる全く新しい入浴体験が可能になっています。
カプセルに入って寝るだけで、全身洗浄・心のモニタリング・映像演出・乾燥までが全自動で完了。
「自分で洗わなくてもOK」の時代は、もうすぐそこに。
一般来場者も“入浴OK”予定!
1970年の万博ではモデルが入浴するだけだった“人間洗濯機”。
しかし今回は、一般公募による入浴体験も予定されているとのこと!
開発に携わったサイエンス会長の青山恭明氏は、「子どもの頃に“入りたい!”と思っていたその夢を、今度は多くの人にかなえてほしい」と語ります。
宇宙でもシャワーを浴びる時代へ?「宇宙シャワー」も登場!

1階の“ミライ人間洗濯機”と並ぶ注目ブースが、2階の「宇宙シャワー」。
こちらは、宇宙空間でもシャワーを浴びられる未来の生活をテーマにした展示で、サイエンスのファインバブル技術を応用。
少ない水で効率よく洗える仕組みは、限られた資源で生活する宇宙居住にピッタリ!
展示ブースでは、宇宙用シャワーモデルの前に立つと自分の姿が投影され、シャワーの噴射が始まる仕掛けも。
まるで自分が宇宙船内にいるかのような、没入型の体験が可能です。
すでに“宇宙試験”も成功済み!
さらに注目すべきは、この技術がすでに宇宙空間を模した環境で実験済みという点。
2023年11月には、沖縄・宮古島でのバルーン打ち上げによる成層圏試験が実施され、地上3万メートルからの落下中にファインバブル吐水と吸引の実験が成功。
いよいよ宇宙に向けて「人が浴びるシャワー」の技術が、本格的に前進しています。
テクノロジーで“お風呂”が進化する時代
今後、介護・医療・宇宙・観光──あらゆる分野での導入が期待される“ミライ人間洗濯機”。
「お風呂に入りたい時に、すぐに、ひとりで入れる」
そんな未来は、高齢化社会にとっても、大きな希望になるかもしれません。
そして宇宙シャワーは、将来の月面基地や宇宙ホテルでの“おもてなし”として実用化される日も近いはず。
サイエンス社が提案する「洗う」の未来は、いま確かに動き始めています。
記事の概要まとめ
ミライ人間洗濯機とは?
大阪・関西万博2025で初公開された自動入浴装置。ファインバブルによって全身を自動で洗い、心の状態までモニタリングする未来の入浴機器。
1970年の人間洗濯機との違いは?
1970年は展示のみ。2025年は一般入浴体験が可能。高機能でより実用的。
宇宙シャワーとは?
宇宙生活の衛生課題を解決する“水を使う技術”。成層圏でのテストにも成功し、将来の月・火星生活に向けて開発が進む。
※本記事は、2025年4月4日に株式会社サイエンスが発表したプレスリリースに基づき構成しています。
出典:https://i-feel-science.com/news/20250404-expo-release